取り扱い方法


土ものの器(陶器)の取り扱いについて


土ものの器(陶器)は、独特の温かみと柔らかい風合いで料理をひきたてます。一方で石ものの器(磁器)よりもお手入れには多少のコツがいります。お使い続けると落ち着いた風合いに器が育っていきますので、どうぞ末永く可愛がってください。

・お使いになる前に

土ものの器は土の粒子に隙間があるため、料理の汁気や油分が染みこんで汚れになりがちです。
そこで一番最初にお使いいただく前に、煮沸して焼きを締めると中に染みこみにくくなります。鍋に器を入れ、器がかぶるぐらいの米のとぎ汁または一握りの米を入れた水で約30分煮沸し、自然に熱を冷まします。米のでん粉質が糊の役割を果たし、土の粒子の隙間をしっかり固めます。もしくは半日水に浸してからご使用ください。特に焼〆、粉引、貫入(細かなひびわれ)はある器は汚れやすいのでご注意ください。

・盛り付ける時に

料理を盛る前に、10分以上水かぬるま湯に浸し十分に水分を吸わせると他の水気が入りにくくなるので、さらに効果的です。また焼〆などはしっとりとなり風情が増します。

・電子レンジや食器洗浄機・乾燥機のご使用は避けてください。

・お使いになったら

器肌の中に入りこんだ水気がカビや臭いの原因になるので、十分乾燥させてからお仕舞いください。和紙や布を器の間にはさんでしまうと、器に傷をつけません。


磁器の取り扱いについて


石モノの器は、中に染みこむことはないですし、土モノの器よりも丈夫で電子レンジもOK(金彩されているものは避けてください)で食洗機もOKですが、薄手のものは縁が欠けやすいのでご注意ください。


ガラスの器の取り扱いについて


耐熱の器ではありませんので、熱々のものをいれるのは避けてください。


漆器の扱いについて


・やわらかいスポンジか布で洗い、拭いてから自然乾燥させてください。

・油モノでのご使用時には、洗剤使用も可能です。

・長時間、濡れ放しにはしないでください。

・電子レンジや食器洗浄機・乾燥機のご使用は避けてください。

・冷蔵庫にも入れないでください。

・陶磁器と重ねると傷がつきやすいので避けてください。


木製品の扱いについて


・やわらかいスポンジか布で洗い、拭いてから自然乾燥させてください。

・油モノでのご使用時には、洗剤使用も可能です。

・長時間、濡れ放しにはしないでください。

・電子レンジや食器洗浄機・乾燥機のご使用は避けてください。

・冷蔵庫にも入れないでください。

・オイル仕上げをしていますが、使い込んで油分が抜けてきたら、クルミの実を半分に切って、クルミの油分をすりこむか、オリーブオイルを塗ってください。


耐熱の器について


・直火もオーブン(トースター)でもご利用いただけます。

・土の器で金属ではありませんので、急激な温度変化には弱く、ヒビ割れする要因になりますのでご注意ください。

・直火にかける時には、底が完全に乾いている状態でかけてください。

・使用後、まだ器が熱い時に、中に水を入れないでください。